題名で釣りたくないから今ちょうど聴いている曲の一節をそのまま題名に。
約2600文字もあるので好きな時に好きなように読んでください。
肯定意見も批判意見もあると思います。
はっきり言います、どちらもありがとう。
コミュニティ、登壇や講演、SNS、 情報発信。
外で活躍している人たちって眩しいしキラキラしている。
知識があって、発信力があって、人が集まってくる。
自分の言葉で人を動かせる。
僕もいつか、そうなりたいと思っていた。
実際、少しずつそんな世界に近づいている気もする。
外部活動を始めてみると、少しずつ世界が広がっていった。
名前を覚えてもらえること、声をかけてもらえることも増えた。
SNSを開けば反応があるのも純粋に嬉しかった。
でも、当初僕には、もう一つ気になることがあった。
有名で、多くの人から尊敬されている人に出会った。
誰もが「あの人はすごい」と言われている人を目の当たりにした当時の僕は、少し違和感を感じていたことがあった。
もしかしたら当時の僕からは見えていないだけだったのかもしれないけど、
「組織の仕事はちゃんとできているんだろうか」
そんな疑問が頭を離れなかった。
その時、初めて考えた。
外で評価されることと、組織の中で評価されること。
それは似ているようで、違うものなのかもしれない。
外部活動で拍手をもらうこと。
組織の仲間から信頼されること。
そのどちらかだけではなく、両方を大切にできる人になりたい。
そう思った。
今振り返ると、その時の決意が今の自分の原点だった気がする。
幸運だったのは、その頃の上司が僕の社内の活動も社外の活動も認めてくれたことだった。
どちらか一方ではなく、両方やっていいんだと勧めてくれた。
あの時そう判断してくれたことは今でも感謝している。
そしてそのおかげであの頃にたくさんの方々に出会えた。
僕の外部活動でのコツを教えてくれた人に出会えたものこの頃。
その後、僕の外部活動は少しずつ軌道に乗っていった。
でも今度は別のものに飲み込まれた。
それは承認欲求。
投稿したあと、何度もSNSを開く。
通知が増えると嬉しい。
反応が少ないと少し落ち込む。
他の人の発信内容を見る。活躍を目にする。
焦る。
羨ましくなる。
そしてまた投稿する。
そんなことを繰り返していた。
当時の僕はとにかく有名になりたかった。
認められたかった。
必要とされたかった。
そして何より、自分には価値があると証明したかった。
しかし外で評価されるようになればなるほど、自分が何者かわからなくなっていった。
有識者、技術者、専門家…として見られる。
でも僕は、その肩書きにずっと違和感を感じていた。
もちろん技術を知ることは好き。知らない事は知りたいと思って調べる。
自分の発信の間違いを指摘された時はどの部分なのかを学んだりした。
でも、誰よりも深く技術だけを追い続ける人間かと言われたら違う。
技術者の集まりやセミナーやカンファレンスに行く。
解析の話になる。
脆弱性の話になる。
マルウェアの話になる。
みんな本当にすごいと尊敬した。
その一方で、ふと思う。
「あれ、自分は何者なんだろう」と。
その答えを持たないまま、僕はこの業界に居続けていた。
そんな時だった。
社外でも組織の中でも評価されている人がいた。
僕は思い切って本音を話した。
自分のことがよくわからないこと。
外と中の評価の間で揺れていること。
期待される自分と、本当の自分がズレていること。
そして、評価されているはずなのに満たされないこと。
聞いてくれたその人は否定しなかった。説教もしなかった。
ただ話を聞いてくれた。
そして、僕自身よりも先に僕のことを理解してくれた。
外ではどう見られているのか。
組織の中でどんな価値を出せるのか。
本当は何を大切にしている人間なのか。
少しずつ言葉にしてくれた。
気付けば、長い間抱えていた重たい荷物を少し下ろせたような気持ちになっていた。
それから急に何かが変わったわけではない。
今でも承認欲求はある。
いいねが増えれば嬉しい。
褒められれば嬉しい。
それはたぶん一生なくならない。
ただ、向いている方向を少し変えた。
外だけを見るのではなく、内ももっと見るようになった。
今の僕にとって一番大切なのは、同じ組織や業界の人との対話だ。
組織はどこへ向かおうとしているのか。
自分に何ができるのか、何ができないのか。
何をやりたいのか、なぜやらないといけないのか。
何をやらないのか、なぜできないのか。
そんな話を繰り返す時間が、以前よりずっと大切になった。
最近、以前ほど外に出なくなったのもそのためだ。
外に興味がなくなったわけじゃない。
むしろ今でも好きだ。
ただ、自分が今向き合うべき相手は誰なのかを考えた時、答えが少し変わっただけ。
この数年、多くの人を見てきた。
その中で、外でも中でも信頼されている人には共通点がある気がしている。
組織から信頼されていること。
人との対話を大切にしていること。
人間味があること。
そして、自分なりの軸を持っていること。
流行は変わる。肩書きも変わる。求められるものも変わる。
継続してみていると、その人が何のために活動しているのかだけは不思議と感じることができると思う。
僕自身まだまだだと思ってる。
迷うことも多い。
判断を間違えることもある。
でも時間は限られているし、何かを選ぶためには何かを諦めなければいけない。
昔の僕は、有名になりたかった。
今の僕は、少しでも誰かの役に立ちたいと思っている。
それが成長なのかどうかはわからない。
ただ一つわかるのは、以前よりSNSを見る時間は減った。
その代わり、社内で誰かと話す時間は増えた。
そして今の僕には、その方が少しだけ心地いい。
But I don't want some pretty face
To tell me pretty lies
All I want is someone to believe


